セキスイハイムの間取り
セキスイハイムは「ボックスラーメン構造」と称するユニット工法です。
柱と梁で四角形を形成したユニットを組み合わせて、構造をつくっていくので、壁や柱を最小限に抑えることができます。
なので、大空間であったり、大きな窓などの大開口は取りやすいと言えるでしょう。
また、間取り変更の自由性が高く、家族の成長に合わせて将来の大規模な増改築にも対応できます。
これは、宅内の壁や仕切りを、なくしたり、作ったりすることが簡単にできるということです。
例えば、「新築当初は開放感あふれる吹き抜けを作ったけれど、子供部屋数を増やしたいので、吹き抜けをやめて部屋を増やす」
「当初、大空間のリビングをつくったけれど、子供が独立して同居人数が少なくなったので、リビングの空間を見直す」
など、住宅内の縦にも横にも間取り空間を広げたり、縮小したりできるのです。
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ユニット工法は、一般的な軸組工法とは違って耐力壁を必要とせず、最小限の柱のみで構造を十分支える力があるので、将来的な間取りの可変性という面では、抜群の力を発揮します。
ただ、一度作った間取りの変更は簡単でも、最初につくる間取りの不自由さは残念なところです。
というのも、
セキスイハイムのユニットの種類は、細かいものを含めて70種類以上と言われますが、間取りの空間をつくるベースユニットは17種類のみ。
この17種類のユニットを、色々組み合わせて間取りをパズルのように作っていくのですが、ユニットの寸法が、希望する間取りの寸法にあわなかったりで、なかなか上手くいかないことが多いのです。
自分の理想の間取りを決定するためには、色々なハウスメーカーに作成してもらった間取りをタタキ台にして考えていきます。
「これだっ!」と思える間取りができたら、その間取りを各メーカーに持ち回ってプランを依頼するのですが、
セキスイハイムの場合、
「依頼していた玄関スペースが予想以上に広くなりすぎ」
「依頼していない廊下が増えている」
「部屋内の太い柱が目立ちすぎ」
などなど、苦労した経験があります。
間取りに合わせたちょうど良い寸法のユニットが無かったためか、延床面積を増やして調整されたようですが、
「この通りの間取りを作成して欲しい」と依頼した私からは「あれ?」と思ったのです。
さらに、ユニットとユニットのつなぎ目には、どうしても段差が出来る部分が出来てしまうなど、他メーカーでは何の問題も起こらないことが、セキスイハイムでは問題となってくる場合もありました。
ご自身の理想の間取りが、ユニットをうまく組み合わせて出来た寸法と一致する、もしくは、許容できる範囲なら、何の問題もないのですが、
セキスイハイムの場合、ユニットの性質を考えて、間取りを検討していくことが大事です。
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